オープニング



いろいろな村で悪さをしていた鬼たちは
桃太郎の愛と勇気の力によりこらしめられ、世界は平和を取り戻した。

桃太郎は持っていたお金や道具などを
苦しめられていた村人たちのためにすべて寄付する事にした。

桃太郎は村人の幸せそうな笑顔を見届け、
鬼退治の旅で身に付けた力を自ら封印してしまった。


そして桃太郎は帰ってきた

そう、桃太郎の家で、おじいさんとおばあさんと仲良く暮らすために…


そして3年の月日がたった

人々は鬼の侵略があった事さえも忘れるくらい、幸せに暮らしていた。


そんなある日…

桃太郎の元に風の便りが届いた。

なんと、またもや鬼たちが以前よりも強大な力を手に入れ、村に攻め込んできた…

というものであった。

桃太郎は正義と勇気の血が湧き上がり、再び鬼退治の旅に出かける事を決意した。

また新たなる桃太郎の旅が始まる



鬼ヶ島のずっとずっと下の地獄では、鬼の中でも一番偉い地獄王が…

地獄王
「人間ごときに負けて帰ってきただと

しかも 愛だの 友情だの 勇気だの

どこでそんなつまらぬ言葉を覚えてきたのだ

愛など、悲しみや苦しみを生むだけの邪魔なものだ。
友情など、弱い人間どもが暮らすための屁理屈に過ぎん。
勇気など、力の無い者がすぐ口に出す、気休めの言葉でしかない。

愛や友情や勇気など、この世には有りはしないのだ

人間どものような虫けらにたぶらかされて帰ってくるとは何事だ
虫けらに負けた理由を、愛だの勇気だのでごまかすつもりか

行け もう一度行け
人間どもを倒し、愛と勇気がいらぬ物だと教えて来い


こうして、地獄王の命令で再び鬼たちが村人を苦しめ始めたのです。



そんなある日…

おじいさん
「そうかそうか 桃太郎、また鬼退治に出かけるのか

わしとばあさんは寂しくなってしまうが、世のため人のため働く事は良い事じゃ。
うんうん

鬼に苦しめられている村の人たちは、お前を待ちわびているじゃろうて。

桃太郎、行っておあげ

でもその前に…

庭にいるばあさんに、ちゃんとあいさつしてから行くのじゃよ。」


こうして桃太郎の鬼退治の旅は、再び始まったのでした