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オープニング



桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に出かけてから、三年の年月が過ぎ…

どの村の人たちも、明るく楽しく真面目に暮らしていました。

でも…



鬼ヶ島のずっとずっと下の地獄では、鬼の中でも一番偉い地獄王が…

地獄王
「人間ごときに負けて帰ってきただと

しかも 愛だの 友情だの 勇気だの

どこでそんなつまらぬ言葉を覚えてきたのだ

愛など、悲しみや苦しみを生むだけの邪魔なものだ。
友情など、弱い人間どもが暮らすための屁理屈に過ぎん。
勇気など、力の無い者がすぐ口に出す、気休めの言葉でしかない。

愛や友情や勇気など、この世には有りはしないのだ

人間どものような虫けらにたぶらかされて帰ってくるとは何事だ
虫けらに負けた理由を、愛だの勇気だのでごまかすつもりか

行け もう一度行け
人間どもを倒し、愛と勇気がいらぬ物だと教えて来い


こうして、地獄王の命令で再び鬼たちが村人を苦しめ始めたのです。



そんなある日…

おじいさん
「そうかそうか 桃太郎、また鬼退治に出かけるのか

わしとばあさんは寂しくなってしまうが、世のため人のため働く事は良い事じゃ。
うんうん

鬼に苦しめられている村の人たちは、お前を待ちわびているじゃろうて。

桃太郎、行っておあげ

でもその前に…

庭にいるばあさんに、ちゃんとあいさつしてから行くのじゃよ。」


こうして桃太郎の鬼退治の旅は、再び始まったのでした