■オープニング■



桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に出かけてから、三年の年月が過ぎ…

どの村の人たちも、明るく楽しく真面目に暮らしていました。

でも…



鬼ヶ島のずっとずっと下の地獄では、鬼の中でも一番偉い地獄王が…

地獄王
「人間ごときに負けて帰ってきただと

しかも 愛だの 友情だの 勇気だの

どこでそんなつまらぬ言葉を覚えてきたのだ

愛など、悲しみや苦しみを生むだけの邪魔なものだ。
友情など、弱い人間どもが暮らすための屁理屈に過ぎん。
勇気など、力の無い者がすぐ口に出す、気休めの言葉でしかない。

愛や友情や勇気など、この世には有りはしないのだ

人間どものような虫けらにたぶらかされて帰ってくるとは何事だ
虫けらに負けた理由を、愛だの勇気だのでごまかすつもりか

行け もう一度行け
人間どもを倒し、愛と勇気がいらぬ物だと教えて来い」


こうして、地獄王の命令で再び鬼たちが村人を苦しめ始めたのです。



そんなある日…

おじいさん
「そうかそうか 桃太郎、また鬼退治に出かけるのか

わしとばあさんは寂しくなってしまうが、世のため人のため働く事は良い事じゃ。
うんうん

鬼に苦しめられている村の人たちは、お前を待ちわびているじゃろうて。

桃太郎、行っておあげ

でもその前に…

庭にいるばあさんに、ちゃんとあいさつしてから行くのじゃよ。」


こうして桃太郎の鬼退治の旅は、再び始まったのでした